「ぼくらはせいぜい、30%しか、
自分のことを知らないんだよ」
(とある哲人)
- ■ 知らない自分(の一面)=可能性
- ■ 知らない他人(の一面)=可能性
- ■ 新しい世界が開けていれば、心が老化しない
- ■ 自分の可能性に気づくコツ
- ■ 自分への理解度 = 自由度という真実
- ■ 自分の「映し鏡」から可能性を見つける
- ■ 自由を手作りする方法
- ■ 自分の可能性と自由に気づく「魔法の質問」
■ 知らない自分(の一面)=可能性
「あれ……俺、こんなに煮魚、好きだったんだ」
「意外と絵を描くのって、楽しいな」
「声がいいって言われて、うれしかった。
そう思う人もいるんだ」
――どれもぼくの実話ですが(笑)、こんなふうに
自分の知らない一面に気づくことって、ありますよね。
そして……
■ 知らない他人(の一面)=可能性
同じように、
他人の意外な面を知ることも、いくらでもある。
「え? 静かなときって、むしろ機嫌がいいの?」
「くだらない話ほど癒される人って、いるんだなぁ」
「マジで? あの映画がそんなに好きだった?
(俺はぜんぜんだったのに……)」
すべて、大事な発見です。
実はこのとき、
「その人の新しい面を知る」と同時に、
比較によって、
「その人とは違う自分」のことも、新しく知っています。
(ここ大事)
自分や他人の知らなかった部分を知る。
それは新しい自分の発見で、
新しい人間の発見とも言えるし、
新しい世界の発見そのものなんです。
「人間にはそういうところもあるんだ」
ということは、当然、
「自分とは違う部分をもった人間たちと
つくっている世界にも、まだまだ知らないところがある」
ということになりますからね。
■ 新しい世界が開けていれば、心が老化しない
ぼくはよく「窓が開く」と言いたくなるのですが、
新しい面が見えるということは、
新しい視界が拓けたということ。
今まで「壁」でしかなかったところに「窓」がつくほど、
素敵なことだと思うんです。
光も入ってくるし、光に満ちた外をのぞくこともできる。
闇が満ちているのもわかるし、
闇に浮かび上がる内側の光を知ることもできる。
風(氣)も出入りする。
自分にも「新しさ」がまだまだ残っていて、
他人にも「新しさ」がまだまだ残っていて、
世界にも「新しさ」がまだまだ残されているなら……
すべての可能性は永遠に死なない。
変われる余地が、いつでも、いくらでも、ある。
それを「潜在意識が実感」するわけです。
この実感が
(意識的にせよ無意識にせよ)あるうちは、
人生が「閉じていかない」。
精神が老化しないということです。
つまり、ここまでをまとめると……
「自他に関する発見」を大切にできれば、
「可能性と自由の世界」に住むことができる。
心の若さを再生産していける。
ということです。
■ 自分の可能性に気づくコツ
コツは、固定しないことです。
自分を固定しない。
他人のことも固定しない。
世界のことも固定しない。
「発見」と「自由」と「可能性」を増やすのは、
このスタンスです。
じゃあ、NGである「固定」って具体的に、何のことか?
キーワードは「どうせ」です。
「どうせ自分は……」
「どうせあの人は……」
「どうせ生きてたって(この世界は)……」
そんな風に固定しない。決めつけないこと。
「どうせ」は勘違いのはじまり。
格言的に、そう思っておくといいね。
「自分には知らないことが多い」と知ることが、
そのまま自由への窓口です。
■ 自分への理解度 = 自由度という真実
自分のことなんて誤解だらけです。
他人のことなら、もっとだよね。
だってほんとうによく理解できているなら、
もっと上手にコントロールできるはずなんです(笑)
言動だって、行動だって、感情だって。
取扱説明書をもっているようなものだから。
でも、そうじゃないですよね。
ぼくも、もちろん「自分自身が思い通りにならない」こと、
コントロールできないことが、たくさんあります。
「いやいや、そりゃそうだよ。
わかっちゃいるけどやめられない!
ってことだって、あるでしょう? 人間だもの!」
って、思うかも知れません。
そうですね。よくわかります。
でもね、
「なかなかやるべきことができない理由」とか、
「そういう自分さえ動かしてしまうツボ」まで
『理解』できていれば、
やっぱり、違ってくるんです。
「わかっちゃいるけどやめられない」ことだって、
実はけっこう減らせるんです。
そう。
だから、
「思うままにならない自分」がまだまだあるなら、
自分を知っている度合いが小さいということ。
可能性を眠らせているということ。
それを知れば知るほど、あなたは
「自分自身という制限」から解放され、自由になります。
ちょうど、車の操作が上手になれば、
行きたいところに自由に行けるように。
または、車の限界を知ることで、
「そっか、空は飛べなくて当たり前なんだな(笑)」
って自覚することも、
実は自由のひとつです。
(無理難題を自分に押しつける不自由からの解放)
■ 自分の「映し鏡」から可能性を見つける
つまり「思い通りじゃない自分」でさえ、
発見の1つ。
自由へのステップなんです。
だから「自分の新しい面を知る材料」を探そう。
「他人の新しい面を知る材料」を探しましょう。
これが結論です。
別の記事で、3つのポイントをまとめました。
それは……
1.新しい人
2.新しい場所や作品
3.新しい質問
というものでした。
実は今回のお話と、つながっています。
(参考:心の若さ(好奇心)を取りもどす3つのコツ)
「好奇心」に満ちた心は、
自分自身への関心も、
他人への関心も、健全に備えています。
(逆にこの関心の過剰や不足が、メンタル問題の代表原因です)
この「好奇心」も踏まえたうえで、
今回強調したいのは、
世界中の「自分以外のすべて」が、有効な材料になるということ。
「自分と違う人」や
「思い通りにいかないものごと」はすべて、
「他人の新しい面を知る材料」ですし、同時に、
「自分の新しい面を知る材料」です。
比べることで、自分のことが見えてくるからです。
だから「映し鏡」と呼ばれます。
■ 自由を手作りする方法
自分の特性を調べ、
自分の「操作方法」を1つでも多く見つけること。
これより早く自由に辿り着く道はないと思うんです。
この世界も、今の時代も変化の早い
「厳しい荒波」だと言えるかも知れません。
でも、だからこそ、サーフィンです。
「波乗り」できたら、それは最高に自由です。
荒波を乗りこなせばいい。
実は波がないよりもよりずっと高く、自由に、
遠くまで行けます。
自分を知れば、サーフィンの技術が上がります。
他人を知れば、波のことがわかります。
世界を知れば、海のことがわかります。
そうやって、どこにでも行ける人に、なればいい。
ちなみに、ここまでお伝えしてきたことは、
「素質心理学」の要諦でもあります。
これまでもあなたのタイプを調べられる
無料サービスを、何度か紹介してきました。
今回、アイディア提供したいのは、
「さらにその上の活用方法」です。
ポイントは2つあります。
●自分だけでなく、親しい人の分も見てみる
●診断結果の「当たっていると思うところ」もいいけれど、
あえて「当たってないと思うところ」のほうに注目する
(もしかして、そういうとこも、あんのけ?
→仲がいい人にそう聞けると、さらにいいです)
それこそが、今回の記事の実践。
具体策です。
ぼくが、
全然自分とは違うタイプの奥さんとずっと仲がいいのも、
到底自分には無理だと思っていた独自のノウハウで
セミナーや出版ができているのも、
↑の2つをくり返してきたからです。
もともと耳かきぐらいのサイズしかない自分の「器」を、
そうやって広げてきたからです。
自分で考えるのが苦手じゃない人、好きな人は、
ぜひ改めて、そういう視点で、見てみて下さい。
ごくシンプルな短い診断結果ですが、発見は必ずあるはず。
http://kyosoiku.jp/
(画面中央下に、無料診断のスペースがあります)
うちの奥さんの
「素質カウンセリング」では、そこを専門的に助けてもらえます。
何かに行き詰まっている人は、
「自分か他人の新しい面が見えなくなっている状態」です。
きっと素質心理学という「窓」が、大きな助けになるでしょう。
ちょうど今、2~3名分は、新しい予約を入れられます。
年度末ですし、新年度に向けて、いいタイミングかも知れません。
(興味のある人は → http://www.ht-b.jp/bh/soshitsu.html)
■ 自分の可能性と自由に気づく「魔法の質問」
これで、まとめましょう。
「……それを通して、今回、自分のどんなところを知れた?」
「……それを通して、今回、あの人のどんなところを知れた?」
「……それを通して、今回、この業界のどんなところを知れた?」
きっとこれが、経験値の本質です。
スキルを超える力、「人間力」は、
「人間に詳しい人」のほうが
強いに決まってますからね。
あなたはどれぐらい
「自分の取扱い」が、得意ですか?
ではでは、くれぐれも、お大事に。
ぼくらは誤解まみれで生きている。よくも、悪くも。