「わかりました。探してみましょう」
(とある事務のお姉さん)
「セミナーのスタート時間を5分過ぎてるのに、
プロジェクターがまったく写らない……」
地元、富山での出版記念セミナー。
待たせている人数、80人ぐらい。
どうやら、偉い人も多いらしい。
恐ろしさと切なさと心細さと。
あたい、泣きそうでした。
というのも……
●富山で、初めてのセミナー会場だった
●いい感じに仕上げたパワーポイント、37枚分のスライド
●怖いから「予備のデータ」と「プロジェクターの変換器」を用意
だったのに、
▼まず、永井のパソコンとプロジェクターの「接続ヒモ」が合わない
▼会場に予備の「接続ヒモ」がない (HDMIが使えない)
▼でも大丈夫なはず、「変換器」を使う!
▼しかしなぜか、変換器でもダメ(汗)
▼でもまだ行けるはず、「予備のデータ」がある!
▼しかし、多くのセミナー会場がやっている「パソコン貸し出し」をしていない(涙)
▼何とか頼み込んで事務室のノートパソコンを借りる(← よくやった)
▼しかし、そのパソコンに「パワーポイント」が入ってない!マジか!!
▼朝早いから、近くのヤマダ電機も電気屋もやってない!
▼しょうがないからデスクトップのパソコンを貸してと頼み込む
▼「本当は禁止」なのにお姉さん、許してくれる<(_ _)>
▼しかし、事務のデスク10台ぐらいの島の真ん中であらゆるコードが絡まってる(T-T)
▼地元の仲間がすごい勢いでパソコンの森をかきわけて、コードを引き抜く
▼会場にデスクトップパソコン一式をかついで走る
▼なんとかプロジェクターとつながる
▼しかし、キーボードがロックされて動かない!!!初体験!!(ノД`)
▼その場にいる誰も、ロックの外し方がわからない(号泣)
▼しかし、事務のお姉さんが電話で相談し続けてくれてた
事務のお姉さんB(その日は休日)が走って現れる!!……もしもし、神様です?
▼彼女のゴッドハンドによって、キーワードのロックが解除される
▼パソコンがついに起動
▼プロジェクターが正常稼働
▼セミナー、始まる……
という流れでした。
……開始前から、ものすごい氣疲れ(笑)
予想外につぐ予想外。
奥の手の奥からまた手、その指の間から、次の手。
みたいな。
でも、多くの人たちの協力のおかげで、
何とかなりました。
セミナーも大好評に終わりました。
感動しました。
ぼくは自分のことだから当たり前なんですが、
まわりで助けてくれた人たちが、
一瞬もあきらめる素振りも見せず、メキメキ動いてくれました。
特に、事務のお姉さん。
「わかりました。探してみましょう」
すごい地味なセリフです。
でも、何があっても、何重にもうまくいかないことがあっても、
淡々とくり返してくれたこの言葉を、
ぼくは忘れないでしょう。
何回、言ってくれたんだろう。
言ってすぐ、何往復、走ってくれたんだろう・・・
あれもダメ、これもダメ、それでもダメ。
だとしても、
「わかりました。探してみましょう」
って言い続けていたら、何だって何とかなるかも知れない。
お姉さんは、
本人も謝ってらっしゃいましたが(まったく悪くないのに)
パソコンは苦手だし、偉い立場でもなければ、
会場の設備に詳しいわけでもありませんでした。
でも、熱くなるでも、焦るでも、落ち込むでもなく、
ただ淡々と、不屈でした。
「わかりました。探してみましょう」
彼女があきらめずにいてくれたおかげで、
普通じゃない手段を試し続けることができたし、
それがスムースには行かなくても、事前準備となって、
最後の最後、キーボードのロックを外してくれた
ゴッドお姉さんBが現れました。
で、何とかなりました。
「わかりました。(別の手段を)探してみましょう」
当たり前の言葉なんですけどね。
すごく、耳に残ってます。
「口癖が人生を変える」みたいな本が
いっとき流行りましたね。
ぼくは思います。
何が起きても、
「「わかりました。(別の手段を)探してみましょう」
って言えてたら、最強なんじゃないか。
そんなことを感じさせてくれた、
不屈の事務のお姉さんでしたとさ。
(一緒に写真とるの、忘れてたなぁ)
最後に。
京都、名古屋、富山と6月は出張ざんまいでしたが、
どの土地でも、すごく温かく迎えてもらいました。
「出張って、いいじゃない!」
って思えたのは、みなさんのおかげでした。
また、よきタイミングでお会いしましょう!
ありがとうございました!(^-^)
永井・拝